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ボランティアの選考過程と求められるスキル・経験【東京2020オリンピック・パラリンピック】

ボランティアの選考過程と求められるスキル・経験【東京2020オリンピック・パラリンピック】

2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックの開催まであとわずか。ボランティアの募集要項が2018年7月に発表され、募集および選考が2018年9月に開始されました。「やりがい搾取」という言葉とともに「ブラック・ボランティア」だと一部で批判の対象となり、本当にボランティアは集まるのか危惧する報道も目立ちましたが、そんな心配をよそに2018年12月までの募集期間が終わってみれば、大会ボランティア募集8万人に対し応募総数は20万人を超える204,680人(倍率2.56倍)。東京都の都市ボランティア募集2万人に対し応募総数は36,649人(倍率1.83倍)と大盛況の様子を見せています。

こうなると気になるのはどうやってボランティアが絞られるのか、その「選考過程」です。ここでは大会ボランティア・都市ボランティア(東京都)の選考過程を考察するとともに、来たる2020年の本番に向けて、ボランティアがどういった経験やスキルを蓄積していけば良いのかいくつか提案したいと思います。

大会ボランティアと都市ボランティアとの違い

東京オリンピック・パラリンピック2020のボランティアは大会ボランティア都市ボランティアの2種類のボランティアに分ける事が出来ます。多くの人がイメージするボランティアは大会ボランティアの方だと思いますが、裏方を支える都市ボランティアの存在も忘れてはなりません。

  • 大会ボランティア
    運営主体は大会組織委員会。競技会場や選手村等の大会関連施設において、観客サービス・競技運営サポート・報道メディアサポート等を実施。募集人数は8万人。活動期間は10日以上で1日の活動時間は8時間程度。
  • 都市ボランティア
    運営主体は各自治体。空港・主要駅・観光地および競技会場周辺の駅等において、国内外からの旅行者に対する観光・交通案内・競技会場への道案内等を実施。東京都の都市ボランティアの募集人数は3万人(うち1万人は東京都観光ボランティアやRWC2019(ラグビーワールドカップ2019)ボランティア、東京都内の各自治体からの推薦者等を優先採用するため実質的な募集人数は2万人)。活動期間は5日以上で1日の活動時間は5時間程度。週末のみの活動もOK。

サポート内容、活動期間や拘束時間の長さなどから大会ボランティアの方が都市ボランティアに比べて敷居が高くなっていますが、応募倍率が高く人気だったのは大会ボランティアの方でした。

大会ボランティアと都市ボランティア(東京都)の応募状況

ボランティア面談会場近くにある看板

大会ボランティアの応募状況

応募者数204,680人
性別男性36%
女性64%
年代別10代14%
20代36%
30代13%
40代13%
50代14%
60代8%
70代2%
80代以上1%未満
国籍日本国籍64%
日本国籍以外36%

トータルで20万人を超える方たちが応募してきました。その後の報道では想定よりも長い期間ボランティア活動を希望している人が多く、最終的にボランティアとして採用される人数は当初の予定の8万人よりも下回るかもしれないとのことです。倍率にして2.5倍以上。ロンドン五輪と比べると倍率は低いですが、それでも狭き門なのには変わりありません。

国籍を見てみると、外国籍の方が36%もいるとは驚きです。この比率のまま最終的にボランティアとして採用されるのかはわかりませんが、もしこの比率が維持されるとしたら、10人のチーム組んだら3~4人は外国人です。これはボランティア・リーダーのみならず一般ボランティアも相当の語学力、コミュニケーションスキルを研いておかないといけないかもしれませんね。外国人ボランティアの間では「英語が堪能だから日本人より有利」という意見と「日本語が喋れないから日本人より不利」という意見の二つに分かれています。最終的に採用されるボランティアの国内外比率が気になるところです。

年齢層は幅広くなっています。労働人口である30代・40代・50代あたりがもっと少なくなると思っていましたが、そうでもありませんでした。また、20代の比率の高さが意外です。

都市ボランティア(東京都)の応募状況

応募者数36,649人
性別男性35%
女性63%
その他2%
年代別10代22%
20代13%
30代9%
40代16%
50代20%
60代14%
70代5%
80代以上1%
国籍日本人94%
外国人(国内在住)4%
外国人(海外在住)2%

一方、都市ボランティア(東京都)の場合、外国人はわずかに6%。そして年代別の割合を見ると、大会ボランティアと異なり、20代が大きく減って若干年齢層が高くなっている事がわかります。

大会ボランティアと都市ボランティア(東京都)のオリエンテーション・面談(面接)

ボランティア面談会場入口

大会ボランティアの東京会場における面談および都市ボランティア(東京都)の面談はどちらも有楽町にある東京スポーツスクエア(旧1000days劇場、さらに前は無印良品だったところ)で行われました。

ここで注意しておきたいのは今回実施されたインタビューは日本語では「面談」であって「面接」ではないという事です。でも英語にしたらどっちも「Interview」だし一緒じゃんと思っていましたが、確かに「面接」ではなかったです。

大会ボランティアのオリエンテーション・面談(面接)の内容

まず最初に1ヶ月ほど前に案内メールが来ます。書類審査通過の当選メールのような気がしてこのメールをもらった時は非常に嬉しかったのを覚えています。AtoS製の大会ボランティアのウェブサイトにログインして、オリエンテーション・面談(面接)の日程を予約し、予約日当日になったら会場へと向かいます。

当初は「会場に入った瞬間からその挙動がひとつひとつチェックされ選考の材料にされるのでは?」という噂もありましたが、そんな事は全然ありませんでした。断言します。全くもってチェックしていません。服装は自由です。平日だと仕事前の人や仕事帰りの人が多いのかスーツなどビジネススタイルの人が目立ちますが、スポーツカジュアルや普段着で行っても全く問題ありません。むしろ、後で説明するトリックアートの記念撮影をするならば、カジュアルで行くことをオススメします。

事前に指定されたバーコードを見せ受付を済ませると「Tokyo」または「Rio」のどちらかの会場へ案内されます。会場のキャパは150人位でしょうか。6人でひとつのテーブルに座ります。どの席に座るかは自由で特に決まっていません。司会進行役が1人いて、テンション高めでオリエンテーションが進められます。東京2020会場となる東京ベイゾーンとヘリテッジゾーンを紹介したビデオが放映され、気分が盛り上がったところでちょっとしたアイスブレーク的なアクティビティを行います。内容は秘密です。続いて6名のグループ単位でとあるグループワークに挑戦します。チームワークやチームビルディングを試されるこのワークですが、やはりこれも内容は秘密です。事前に知って挑んだら多分面白くないでしょうし、別に選考が有利になるわけでもありません。

私がこのアクティビティやグループワークをした際には「絶対どこかで審査員がチェックしていてボランティア選考している」と思って少し緊張していたのですが、しばらくして気付きました。あれ?誰も見てない‥‥審査してない!

そうなんです。実はここまで全てが単なるアイスブレークに過ぎません。ですから、ここは楽しんだ者勝ちです。ただし、この後実施される面談(面接)はこの6人のテーブルのメンバーの誰かと2人1組で実施する事になります。あまり変な人と一緒になると自分のペースが乱されるので「誰とペア組もうかなぁ」と考えながらグループワークすると良いかもしれません。

ボランティア面談会場はエスカレーターで2階に上がった先これが終わるといよいよ面談(面接)となります。テーブル毎に配られた番号札順に呼ばれ、会場出口に列を形成して、集団で2階の面談(面接)会場へと移動します。面談(面接)は面談員(面接官)も2名、ボランティアも2名の合計4名で実施されます。ざっと会場を見渡した感じでは面談員(面接官)は男女ペアだったり両方とも男だったり、車椅子の面談員(面接官)の方もいたりして、特にこれといった傾向はなさそうです。

例によってアイスブレーク的な話から始まります。要は緊張をほぐす為の雑談です。ボランティアは2名いるので、1人に話しかけ暫く会話が続くと、「さて一方で○○さんは‥‥」と話をもう1人のボランティアに振るといった形で話は進んでいきます。時間にして3分位でしょうか。アイスブレークが済むと話は本題に入ります。

実は1階の会場で行われたオリエンテーションの時に「3つのテーマの中からひとつ選んで、面談ではそれについて語って下さい」と事前に喋る内容を決めるように言われます。そんな急に言われてもって感じがしないわけではないですが、結局私は3つのテーマ全てをコンパクトにまとめてひととおり話してしまったような気がします。持ち時間も1人あたり2~3分しかありませんので、それほど演説ぶる必要も無さそうです。ちなみに3つのテーマがどんな内容だったのかはすっかり忘れました。

そしてここからは私の推測ですが、多分この話した内容もほとんどチェックしていないと思われます。組織委員会がこれは「面接」ではなく「面談」だと言っているのはそういうことなのではないでしょうか。結局この場はボランティア候補が「相当変な人じゃないか」だけを見ているのであって、ボランティアの合否を決めたり、役割・会場のマッチング、ボランティア・リーダーを希望している者に対してリーダーとしての資質を確認するなどといったような選考をしているわけではない、そう感じています。

多少の質疑応答を経て、面談は10分位で終わります。え?これで終わり?と誰もが拍子抜けする事間違いありません。

都市ボランティア(東京都)の説明会・面談(面接)の内容

東京都の都市ボランティアに関しては、書類選考的なものは無く、全ての応募者に2018年1月末に説明会・面談(面接)への案内メールが送信されています。もしまだ受け取っていないという人がいればそれは早急に事務局に連絡して確認する事をオススメします。

受付の仕方が大会ボランティアとは異なっており、バーコードではなく身分証明書を見せると、自分の応募内容が既に印刷されたエントリーシートを渡されます。もしこのエントリーシートに訂正・修正したい箇所があれば、説明会が始まるまでに記入するように言われます。大会ボランティアでは何も書かれていないエントリーシートを渡されてゼロから書かなければいけなかったのに対し、都市ボランティアの場合は既にエントリー時の内容が記載されているのでかなり楽です。

都市ボランティアの説明会場は3つ説明会の流れは大会ボランティアとほぼ同じですが、会場は「Athens」「Beijing」「London」の3会場、それぞれの会場のキャパは20~30人といったところで大会ボランティアと比べてコンパクトになっています。机は無く、椅子がバラバラにおかれていて好きなところに座ります。大会ボランティアでは競技会場を紹介したビデオが上映されましたが、都市ボランティアではそのような動画放映は無く、スタッフさんが比較的淡々と説明します。

アイスブレークの為のグループワークはやはりあって、その内容は秘密です。グループワークが終わると、全員で2階の面談会場へと向かいます。

面談(面接)は大会ボランティア同様、ボランティア2名、面談員(面接官)2名の合計4名で行われますが、その内容はエントリーシートの内容に誤りが無いかを入念に確認するもので、「面接」とは程遠いものでした。特に活動日数と活動場所は重点的にチェックされ、この情報を元にこれからマッチング作業をするであろう事は容易に想像できます。チェック項目の中には「早朝・深夜に活動ができるか」というものがありましたが、これ答えられる人いるのでしょうか?活動場所にもよりますし、最終的には公共交通機関が動いているかいないか次第で、現時点では答えようが無いと思うのですが‥‥。

身分証明書の確認(大会ボランティアのみ)

面談終了後は身分証明書の確認を行うのですが、ボランティアの人数に対して身分証明書を確認する人の人数が少なすぎて長蛇の列となり、非常に時間がかかります。1階のオリエンテーション会場から2階の面談会場に呼ばれた順番にもよりますが、30分近くは並ぶことになると思いますので覚悟しておきましょう。

身分証明書の確認および写真撮影(都市ボランティアのみ)

都市ボランティア(東京都)の場合は、身分証明書を確認するとただちに写真撮影に入ります。この写真何に使うのでしょうか?もしかしてアクレディテーション・カード(大会当日に首からぶら下げる身分証明書)の写真なのでしょうか?それとも今後行われるであろう選考過程で選考委員が見るための写真なのでしょうか。謎です。

撮影の際に「笑わないで」「口角上げないで」と注意されますが、ボランティアが笑ってなくてどうするんでしょうね。スキを狙って口角をさりげなく上げます(笑)

大会ボランティアと違い、この作業は比較的短時間で終わります。

ユニフォームサイズの採寸

続いて、ユニフォームの上下、シューズ、帽子のサイズを確認する事が出来ます。一応目安となる身長とサイズの対応表があるのですが、地味にサイズ感がいつもと違います。特にシューズは履いてみるとわかりますが、1サイズ、ひょっとしたら2サイズ大きいものを選ばないといけないかもしれません。必ずこの場で採寸し、メモしておくか、ただちにウェブサイトで登録サイズを更新しておくことを強くオススメします。

記念撮影・トリックアート写真

ユニフォームの採寸が終わると、あとはちょっとした記念撮影コーナーがあるので、写真を撮っていけば終了です。せっかくの晴れの舞台です。写真撮って帰りましょうよ。多くの人が華麗にスルーしているのが日本人らしいなぁと感じます。こんなところで恥ずかしいなんて感じていたらボランティア務まらないですよ!

1階に戻ったら、受付をしたところの両サイドに一流のアスリートになった気分になれるトリックアート写真が撮れるコーナーもあるので忘れずに行ってみて下さい。スタッフさんがヒマしていると思う(笑)ので、「写真撮って下さい」とお願いすれば、なかなかクオリティの高いトリックアート写真を撮ることが出来ます。

いつどのタイミングでボランティアを「選考」するのか?

今回の面談でボランティアの選考を行ってしないとしたらいったいどこで絞込をするのでしょうか?もう一度ボランティアのスケジュール「ボランティア・ジャーニー」を振り返ってみましょう。

東京オリンピック・パラリンピック ボランティアスケジュール
  • 2018年7月
    募集要項発表
  • 2018年9月~12月
    応募登録
  • 2019年1月~7月
    面談(面接)・オリエンテーション(説明会)案内受取
  • 2019年2月~
    面談(面接)・オリエンテーション(説明会)(終了時期不明)
  • 2019年10月~
    共通研修(終了時期不明)
  • 2020年3月~
    役割・会場(採用)通知受取
    ➡つまりボランティア本採用決定!!
  • 2020年4月~
    役割別研修・リーダーシップ研修
  • 2020年5月~
    ユニフォーム等受取
  • 2020年6月~
    会場別研修

面談を応募者全員に対して実施するとはちょっと考えられないと思っていたのですが、もしかしたら応募者全員に対して実施しているかもしれません。というのも、大会ボランティアの場合、1会場のキャパが150名だとして、全部で2会場。1日につき3回実施しているとして、東京会場だけでも2月から5月まで4ヶ月間に面談出来る人数は「150人×2会場×3回×120日=108,000人」と計算する事が出来ます。応募者20万人の64%が日本国籍なので約13万人。そのうち東京会場を選択した人はとなれば、約10万人位になるのではないでしょうか。

同じような計算を都市ボランティア(東京都)に対して行うと、「25人×3会場×3回×120日=27,000人」になりますが、都市ボランティア(東京都)に関しては事務局が明確に「全員に案内メールを出しいてる」と言っているので、面談対象が全員であるのは間違いありません。

では共通研修はどうでしょうか?さすがに時間のかかる研修まで全員に実施するとは考えられません。となれば、選抜が行われているのは、まさに今この瞬間の可能性が高いです。面談の結果はほとんど考慮されず、提出済のエントリーシートの内容に基づいて会場や役割のマッチング作業を必死にやっているものと推測されます。つまり、次の段階である共通研修への案内が来たということはこれはある意味「ボランティア当選のお知らせ」と受け取っても良いのではないでしょうか。

ボランティアの当選・落選がわかる時期はいつか?

2019年9月頃に共通研修の案内を受け取った時点で、「どの会場や役割に就くのかはまだ未定だが、何らかの形でボランティア業務を担う事は決定」、言い換えれば「ボランティア当選確実」と言えると推測されます。最終的な会場や役割が確定するのはボランティア・ジャーニーに明記されている通り2020年3月頃です。

2020年の大会本番までにボランティアが準備できること

これまでの推論が正しければ、ボランティアの当選・落選に対してこれ以上できる事はありません。あとはひたすらお祈りするだけです。しかし、大会本番までに残された期間はあとわずかです。ボランティア当選が決まってから動いていたのでは少し遅く、今から準備出来る事は可能な限りしておくことをオススメします。

スポーツボランティアを知る

組織委員会が提供する共通研修や会場別研修、役割別研修において、ボランティア活動を行ううえで必要な知識やノウハウは得られると思いますが、多くの人にとって一生に一度の自国開催のオリンピック・パラリンピックでのボランティア活動です。より楽しむためにはボランティア活動、特にスポーツボランティアに関する情報を入手し知識を蓄えておく事が大切です。

そんな東京オリンピック・パラリンピックのボランティアにまずは読んで欲しいのがこの本です。

2020年、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。人生で一度あるかないかというオリンピックの自国開催。そんなオリンピックに参加するための唯一の方法が、ボランティアです。この本は、オリンピックボランティアについての情報をまとめた本です。ボランティアの役割の種類は?求められるスキルや知識は?活動の魅力は?選考プロセスは?書類選考や面接で重視されることは?東京大会に参加するために知っておくべきことは?
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ロンドン大会(2012年)、ソチ大会(2014年)、リオ大会(2016年)と夏冬合わせて3回連続ボランティアとして参加した西川千春氏が書き下ろした、「これを読まなくして何を読む」と言える東京オリンピック・パラリンピックのボランティアのための一冊です。

スポーツボランティアを学ぶ

日本スポーツボランティアネットワーク主催の研修会で、スポーツボランティアの意義や必要性、楽しみ方などを体系だてて学べます。

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Author: スポボラ.net
スポーツボランティア活動のやりがいや楽しみ方を知るためのプログラムです。受講対象:中学生以上。時間:半日。定員:70名。参加費:1,500円。交付:スポーツボランティア修了証、オリジナルストラップ。

スポーツボランティア未経験者含めて誰でも受講できるのが、この「スポーツボランティア研修会」です。参加費として1,500円が必要になりますが、2時間の座学を通してスポーツボランティアの基礎を学ぶ事が出来ます。無事修了すると、主催元の日本スポーツボランティアネットワークのネックストラップと自分の顔写真入り認定証が貰えます。中学生から参加する事が出来ますが、雰囲気的に30代・40代が多そうな感じです。

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Author: スポボラ.net
一般ボランティアと共に、楽しく充実した活動をするためのリーダーシップを学ぶプログラムです。受講対象:高校生以上。スポーツボランティア活動の経験がある者。スポーツボランティア研修会を受講・修了した者。時...

スポーツボランティアは基本的にピラミッド構造になっています。多くの一般ボランティアのまとめ役としてボランティア・リーダーがいて、ボランティアの出欠確認や現場における指示を行います。特に不測の事態発生時には、適切な対応がボランティア・リーダーには求められ、ボランティアの上級職と言えるでしょう。

日本スポーツボランティアネットワークではスポーツボランティア研修会を受講済の方を対象に、スポーツボランティア・リーダーを養成するための研修会を開催しています。実際にリーダー役を担う人も、そうでない人も自身のボランティアの幅を広げるために受講してみてはいかがでしょうか?

昼休み挟んで6時間30分の長丁場の研修で、非常に中身の濃い研修となっています。参加費は3,000円です。修了者には3年間有効の「スポーツボランティア・リーダー認定証」が発行されます。

スポーツボランティアを経験する

書籍・研修で理論を固めたら後は実践あるのみ。実際にスポーツボランティア活動に参加して、どんどん経験を積んでいきましょう。大会本番まで期間、継続してボランティア活動を続けることで、東京オリンピック・パラリンピックのボランティアを担うのに必要なスキルと経験は必要充分に得られると思います。以下に主なスポーツボランティアの募集情報が掲載されているサイトを列挙します。自分の興味のあるスポーツや地元で開催されているスポーツのボランティア活動に積極的に参加してみて下さい。

スポボラ.netスポボラ.net
Author: スポボラ.net
スポボラ.net (スポボラネット)は、「まなべる、みつかる」をキーワードに、誰もがスポーツボランティアに関わることができるようにしています。スポーツボランティアの募集、研修会等の情報を掲載、その検索、申請...

「スポーツボランティア研修会」や「スポーツボランティア・リーダー養成研修会」などを開催している日本スポーツボランティアネットワーク(JSVN)が運営しているスポーツボランティア・マッチングサイトです。日本全国のスポーツボランティアの募集情報が掲載されます。まだまだ参加団体が少なくボランティア募集情報もそれほど多いわけではありませんが、研修会参加にはスポボラ.netの登録が必須となっていますので、まずは登録して貢献できそうなイベントが無いかチェックしてみましょう。

Jリーグ
プロサッカーリーグのJリーグはトップリーグのJ1から下部リーグのJ2、J3を含めると50クラブ以上も存在し、非常に身近なスポーツボランティアの場となっています。基本的にホームゲームの次は敵地でのアウェイゲームとなるので試合が開催されるのは2週に1回程度ですが、地域に根差したスポーツボランティアの神髄を体感する事が出来るでしょう。ボランティア募集は多くのチームで年間通して行っており、今からでも始めることが出来ます。

Bリーグ
Jリーグの初代チェアマン川淵三郎氏が初代チェアマンを務め、Jリーグ同様地域に根差した活動をしているのがバスケットボールリーグのBリーグです。現在、かなりの盛り上がりを見せており、観客動員数も急上昇中で注目度の高いスポーツです。ボランティア募集のサイトが不明となっているチームが多いですが、ボランティア募集ページを作成していないだけのチームが多そうです。ここはと思ったチームのボランティア募集ページが無かったとしても、諦めずにチーム事務所に問い合わせてみて下さい。

スポーツボランティアに必要な語学力のアップ

ボランティアには「観客とのコミュニケーション」「選手とのコミュニケーション」に加えて「スタッフ・関係者とのコミュニケーション」「ボランティア同士のコミュニケーション」のシーンにおいて日本語以外の語学力が求めらる可能性があります。特に大会ボランティアの場合、国際色豊かなボランティアチームが構成される可能性があり、迅速な対応をする必要がある緊急時の事を考えると、語学力の重要性は想像以上に高いと言えるでしょう。

また、意外と盲点なのは「道案内」「観光案内」はボランティアの種別問わず必ず問われる内容であるという事です。観客はボランティアが大会ボランティアなのか都市ボランティアなのか区別してくれません。いついかなる時でも冷静にスムーズに対応できるよう、観光案内系のフレーズは一通り頭に入れておくと良いでしょう。

日本を訪れる外国人観光客が3,000万人を超える中、英語で外国人観光客に観光地や街を案内する「英語ボランティアガイド」が注目を浴びています。基礎知識や心構えから、なる方法、実践的なノウハウ、すぐ活用できる英語フレーズまで、この1冊で英語ボランティアガイドのあらゆることが分かります。 社会とつながり、人の役に立てる喜びが味わえ、人生が豊かになる英語ボランティアガイドに、あなたもチャレンジしてみませんか?
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通訳ガイド歴30年の著者が、長年外国人を案内するうちにつかんだ、外国人がどんなことに興味を示し、何を知りたいのか、という興味と疑問の数々を網羅!日本と日本人について、英語で正しく、核心を突いた答えを返すワザを伝授します。ベテラン通訳者による、まさに"企業秘密"公開とも言える本書。「通訳のプロ・ビギナー」はもちろん、「来日した外国人を案内・接待しなければならない」「留学やホームステイ先、旅行した国で日本を説明したい」「最近、仕事先やご近所に増えてきた外国人と交流を深めたい」などなど、外国人に日本を正しく説明したい人、日本を好きになってもらいたいすべての人たち必携の一冊です。
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また、我々ボランティアが知っておかなければならない事は結構多岐にわたります。こうした事柄は共通研修などで情報を得られるとは思いますが、日頃から意識して大会本番まで準備すると良いと思います。

  • 東京(日本)の歴史
  • 東京の名物・名店
  • 東京の観光名所
  • 東京の食事処(安いところから高級店まで)
  • 東京の宿泊施設
  • JR東日本・東京メトロ・都営地下鉄・私鉄各社の違い
  • Googleマップなどを用いたルート案内方法
  • 熱中症対策

東京都の都市ボランティア向けに以下のような無料英語研修も開催されていますので、参考にして下さい。英検2級・TOEIC500点レベルなのでそれほど難易度は高くありません。

東京都東京都
Author: 「外国人おもてなし語学ボランティア」育成講座事務局
外国人とのコミュニケーションに関する基礎知識や、外国人に対する「おもてなし」 の心を身に付けるため、おもてなしや異文化コミュニケーションについて映像やグループワークを通して学習します。

東京都に在住・在勤・在学している人のみ受講できる東京都主催の研修で参加費は無料です。流行語にもなった「おもてなし」の精神で来日する外国人たちを迎えるために必要な異文化コミュニケーションについて学習します。コースは2つあり、3時間30分の「おもてなし講座」単独のコースと、「おもてなし講座」に加えて、1回2時間・4回の英語教育がセットになったものとがあります。

終わりに

大会ボランティア・都市ボランティアに本採用される事を願って、残された期間で互いに研鑽を積んでいきましょう!そして2020年の夏、オリンピック・パラリンピックの会場や周辺施設でボランティアとしてお会いできる日を楽しみにしています!

らくとん
作成日 2018年06月05日 23時55分
更新日 2019年05月05日 05時29分
12360文字
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